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#136 OLYMPUS E-P1情報漏洩

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 OLYMPUS の新型カメラE-P1の情報が漏洩している。オリンパスの社長が6月15日に発表するといっている最新カメラの写真が、日本時間6月7日、ネットに流出して、以降世界中のサイトを駆け巡っているのだ。リーク当初、写真は完全なものではなかった。カメラを上から見た一枚と、向かって右横から見たもう一枚だけだった。
あとは誰かが書いた正面のイラスト
 なんどか紹介しているように、こういったOLYMPUSの最新情報の大半をぼくは「ズイコー・フォーサーズ あれこれ+FX」から得ているのだが、今朝覗いて見たら、正面からの写真の情報があった。
 この写真の小ささが、気を持たせるのだ。
 かつて新型カメラの情報漏洩はおもに広告やカタログの制作過程で起こっていたという。しかし万が一漏れたところで、その情報が広がるためには紙媒体が必要だったから、大半の人にとっては噂のカメラはあくまでも想像上のものだった。
 ネット時代になってだいぶ事情が変わった。いま香港で漏れたばかりの映像を、数秒後にはパリやロンドンやあるいはレイキャビクやリオデジャネイロのカメラファンが見ている。そして自宅にいないぼくのような人物でさえ、旅先の那覇で見ることができる。
 発表直前のリークは、じつはメーカー側の意図的な情報操作ではないかともいわれる。ちらりと見せておいて、待っているファンの気持ちを煽るという手法だ。今回のリークにしても、だれもが見たい正面からの写真がないのが怪しい、とおもっていたら発表3日前になって小さな正面画像が漏れてくる、というわけだ。でも、ほんとうのことはわからない。だれかの悪戯かもしれない。悪戯にしては上出来で、なかなかに愉しませてくれる。
 こうした情報をたちまちにして得られるネット時代と、なにも知らないで新型カメラの発表日を待ち、当日の朝刊の一面広告で「ワォー!」って叫ぶ時代と、どちらの時代が幸福か、なんていわない。ぼくたちには生きる時代を選ぶことができないし、見方を変えれば、どちらの時代をも生きることができた幸運な世代でもある。なによりぼくたちカメラ好きは、生きる時代を選ぶことができない代わりに、カメラを選ぶことはできる。
 目下、オリンパスはOLYMPUS PENのブーム再来を願い、キャンペーンを張って、ぼくらを煽っている真っ最中だ。
 でも、懐古するのはひとつの後退でもある。その証左がデザイン。時代の先端を行っていた1966年のPEN FT とこんどのリーク写真を比べてみれば一目瞭然。似て非なるもの、というのはこういうことをいうのだなあ、とおもう。やっぱり時代は懐かしむものではなくて、作ってゆくものだ。OLYMPUSにとんがった時代性を求めているぼくとしては、ちょっと残念。残念なんだったら買わなければいい。単純な話だ。でもぼくは買っちゃうんだな、きっと。ルックスはレトロでも中身は斬新だ、とか復古主義もひとつの時代性だ、とかなんとか奇妙な理由をこじつけて。
「え、なんだって?」
「xxxxxx」
「はい、そうです。ぼくは単なるカメラバカです」
「xxxxxx」
「なんだい、キミもか! それならそうと、はやくいってくれよ。ところでリコーのGRD3の噂を知っているかい、レンズ交換式だっていう噂なんだけど、それがさあ、ここにきてなぜかリコーもオリンパスと歩調を合わせるようにリコー・オートハーフの懐古キャンペーンを始めたんだけど、これって・・・・・・」
with GRDII 2009/6/11撮影 沖縄海兵隊司令部
by bbbesdur | 2009-06-13 12:32 | camera