2011年 08月 10日
#448 渚のわすれもの

東京にもどってくると、猛烈に沖縄が懐かしくなる。
あのとき、あの時間に、ぼくたちは瀬長島にいた。あのときといっても、特別なときではない。島といっても、那覇空港の隣りにある陸続きの半島のような場所だ。
とくになにをしていたわけでもない。しいていえば、ビールやワインを飲んでいた。夜が更けて、IとNとMとYとRで代行運転の車を待っている間、潮騒ともいえない、砂浜に満ちてくる静かな波の音を聴いていた。
ただそれだけのことが無性に懐かしくなって、いますぐにでも沖縄にもどりたくなるのは、ただそれだけのことが大切だからだ。
with GRD3 2011/8 那覇 瀬長島 (トラックバック企画「海」に参加)