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#139 オリンパスのマイクロ・フォーサーズの発表はなぜ1日遅れたのか?

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<2009年6月15日  マイクロフォーサーズシステム規格準拠の新製品発表について>

<日頃よりオリンパス製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。このたび、誠に勝手ながら弊社都合により、「マイクロフォーサーズシステム規格準拠の新製品発表」を、6月16日午後とさせていただきます。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます>

 謎である。OLYMPUS E-P1の発表が1日遅れたのだ。およそひと月前の5月13日、オリンパスの菊川社長は3月期決算発表の場で6月15日に新製品の発表をする、と明言した。
 今日は発表当日であるはずだった。幸い、ぼくは朝からかなり忙しかった。だから忘れていられた。昼休みにiphoneで確認したけれども、それらしきニュースを見つけることはできなかった。3時過ぎに確認したとき、1日延期のアナウンスを見つけた。
 なぜだ、なぜ1日遅れたのだ。これは、ぼくにとっては今年一番のミステリーとなって、いままさに目の前にぶら下がっている。
「誠に勝手ながら弊社都合により」どうして1日遅れるのか?
 ネット世界では、発表当日ということでリークもピークに達し、オプション品を含めて、すでに外観に関する限り、情報はほぼ出尽くしている。いまさら隠さなくてはならない情報はない。1日余分に隠しておく意味などあるはずがない。色だって、もうこれ以上はないだろう。
 じゃあ、なぜ?
 競合対策説 競合モデルの発表が明日という情報が舞い込んだのだ! この場合競合モデルとはRicohのGRD3のことをいうんだけど、でも、あえて当日にぶつける意味なんてある? 発売が同時ならともかく、噂のかぎりではGRD3の発売は早くて半年先だ。ちがうなあ、この競合対策説は。
 発売日逡巡説 菊川社長は6月15日発表、7月上旬発売と宣言したけど、じつは生産がぜんぜん間に合っていないのだ! 7月上旬というのは早い話がボーナス商戦に間に合わせるという意味だけど、そもそもがかなりの強行軍だったのかもしれず、発売がひと月遅れて、ボーナスを使い終わった頃あたりになってしまう。それだけはなんとか避けたくて、生産部門と最後の最後まで発売日を調整している。これはありうるけど、しかしいまさら1日だけ発表を延ばしてまで調整する理由ってなに? という新たな疑問が湧いてくる。それでもこの説は本命だな。
 焦らし戦術説 今日を待っていたファンたちの気持ちを、さらに1日延ばすことにより、より熱くする。うーん、OLYMPUSという会社はそういった小手先の詐術からは遠いところにいるような気がするなあ。
 モデル調整説 リーク情報に対するファンのリアクションで、いまからでも変更可能な部分の発表を追加するかどうか迷っている。後1日だけ考えさせてよ、って。ぼくは今回は黒モデルの存在が当初からどうも気になって仕方がない。様子を見て、後から発売しようとしているんじゃないか、ってちょっとだけ疑ってる。OLYMPUSはそういったつまらないことをする会社じゃないって信じたいけど。でも、1日だけ延ばす理由になんてならないなあ、やっぱり、これも。
 価格調整説 じつはぼくはこれがダークホースだっておもってる。価格設定で揉めて、徹夜の会議になるってことはありうる。ぼく自身ももなんども経験している。とくにいままさに円ドル為替レートが微妙で、$1=98円から、これから先どちらに転ぶかわからない。1日だけ延ばして様子を見るというのはありうる。
 明日の発表はまちがいのないところだ。しかし1日遅れた理由が明日語られることはないだろう。なんだか新製品の仕様よりも、1日遅れた理由の方が気になってきた。
 というわけで、いつまでもこんな戯言を書いていても仕方がないから、明日の発表を愉しみに、そろそろ寝るとしようか。おやおや、なんだい、もう今日になっているじゃないか!
 with D700 Distagon 25mm/2.8 2009/6/14撮影 那覇
by bbbesdur | 2009-06-16 00:07 | camera