2021年 10月 13日
#747 ショパンコンクール 第2次選考結果に思う
ショパンコンクール第2次選考結果発表、現地(心の中)レポート(爆)!
今朝第2次選考の発表があった。日本人は第1次で残った8人中、5人が3次へと進んだ。素直にスゴいと思う。発表はライブでは観られなかったので、録画で観た。もうメチャクチャ緊張した。審査員がステージに立って、名前を呼び始めたとき、わたしの名前がなかったらどうしようかと思ったくらいだが、あるはずがなかった(爆)! しかしほんとうにドキドキした。
まずこのコンテストの開催を知らせてくれたSコさんがらみで応援していた京増さんが落選したのは残念だった。次にわたしが勝手に3強と踏んでいたひとり、韓国のHyounglok Choiが落選したのは驚いた。数日前の記事に書いた通り、受けが悪いとは予想はしていたものの、これほどだは思わなかった。Kyohei SoritaとAlexander Gadjievは順当なところだし、Yasuko Furumiもわかる。今回のコンクールで見つけてあっという間にファンになったMiyu Shindoも私としてはトーゼンだと思う。Aimi Kobayashiの音楽が理解されたのは正直なところ意外だが、Hayato Suminoが残ってHyounglok Choiが落ちるのはわからない。簡単に言うとSuminoの音楽は軽く、Choiは重い。Kobayashiの音楽の深みはわかって、Choiの深みがわからないはずがないから、なんとなく納得ができないのだ。何か音楽以外で、水面下で動いていることがないのかと勘ぐりたくなる。しかも、もともとは20人しか残らない第2次選考に今回は23人残った。審査員は、今回のコンクールのレベルの高さを理由に挙げていた。確かにレベルが高いのはよくわかる。前回までをまったく知らないから、わたしには比較ができないが、2次選考のトップ集団は新人と呼ぶのはおかしいほど音楽が成熟している。メチャクチャうまい人とかなりうまい人しか残っていない。しかしだ、20人と決めたものを23人にするという、曖昧な決着ぶりが解せない。Sコさんのfb投稿に地元ポーランドが多いと書かれていたから、気になって調べてみた。以下が第3次へと進んだ国籍別の演奏者数だ。
1 ポーランド 6名
2 日本 5名
3 イタリア 3名
4 韓国、ロシア、カナダ 各2名
5 スペイン、アメリカ、中国 各1名
まずこのポーランド6名って、何だろうか? と思う。地元びいきがあからさまだ。ほとんど笑えるほどアンフェアだと思う。いや、それが実力だったと言われれば、論理的には反論できない。しかしそもそも2次合格者が20人と決まっているのを23人にする、という決着方法が合理的ではない。つまりわかりにくい、つまり灰色だ、つまりいろいろと情実、政治、派閥が絡んでいる。まあクラシック音楽なんて元々が権威主義の塊みたいな世界だとは思うが、音楽共々今の時代から取り残されていると思う。
まあそういったあれこれを置いておいても、私が一番気になるのは韓国のHyounglok Choiの落選だ。というのは、似たような路線でわたしが好きになったMiyu Shindoが2次を通過しているからで、どうしてなのかが腑に落ちない。正直なところ、Miyu ShindoとHyounglok Choiは私の耳にはほぼ互角だった。3次の課題曲はソナタの変ロかロ短調か24のプレリュードのいずれか。Hyounglok Choiの葬送が聴きたかった。
というわけで、もうここから先はドシロートの出る幕ではないとヒシヒシと感じているので、シロート選評は終わりにして、あとはMiyu Shindoの応援に回る!