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#714 RICOH GR3 レビュー第3回 <シャーリーズ・セロンの努力>

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ひと仕事終えて東京に戻ってきているので、GR3のレビューのつづきをします。こんなくだらない文章を書いているからって、そうそう暇でもないんです。そもそも「くだらなさ」と「暇」には相関関係がありそうでありません。という寄り道は止めて、今回は星飛雄馬並みのストレートに行きます。このところちょっとバタついているので、寄り道している暇なんてないので、いきなり高速道路に乗った感がするかもしれませんが、しっかりついてきてくださいね。

手元に残っている旧GRD3と比較すると(なぜ手元に残っているか? が、じつは重要な点なので後述します。APS-Cになった初代GRは売却しています)、わずかに大きい。データで見ると横幅1.2mm、高さ2.1mm、厚み7.7mmの差があります。この差をわたしはどう感じたか? 横にならべてみると「うーん、新GRD3の方がちょっと大きいだけだな」とポジティブに視覚しますが、持って比較してみるとややネガティブにちがいを知覚します。大きさはGRの生命線なので、ここは「ちょっと残念!」と言いたいところですが、そもそもセンサーサイズが小さい頃の旧GRD3と比較すること自体がややアンフェアではあります。「すっごい、リコーの開発陣、よくぞここまでやったな!」と感激すべきかもしれません。じっさいなによりもわたしが彼らを賞賛したいのは、前モデルのGR2よりも小さくしたことなんです。手ブレ機能を組み込みつつ、筐体を小さくするというほとんど修行僧のような苦行をやってのけたリコーの開発陣に、競合メーカーの元営業マンとして心からエールを送りたいんです。大半のカメラメーカーの開発陣は「機能を増やすから、その分ちょっとだけ大きくなっても許してね」という、ユーザーサイドの常識的判断に甘えてくるものです。しかしGRのコンセプトを忘れず、そこを厳しく、まるで東洋大の酒井監督のように「その1ミリを削り出せ!」と号令をかけているらしいところに頭が下がります。たしかこの比喩は前回か前々回にも使った記憶がありますが、たしかこれもお話ししたはずですが、なにしろ記憶が不確かで、今回は書く速度を上げているので振り返る暇がありません。たぶんかなり引用しやすい言葉なんです。さすがの酒井監督ですが、青山学院の原監督にも今後、わたしが気楽に引用できる名文句を期待したいところです。あれっ、なんの話でしたっけ? そうそう大きさの話でした。ともかく前モデルから見事にシェイプアップしたGR3はただそれだけもエライ!「モデル」と「シェイプアップ」というふたつの言葉から、ついついシャーリーズ・セロンを連想してしまったのはわたしだけでしょうか(だと思う)。『Monster』につづいて『Tully』でも役柄上の理由で無理やり太ったけど、やっぱりそれからのダイエットは苦しかったようです。『Tully』はおもしろかったけど、太る必要性があったかと言うとそれは疑問です。しかしあの人いまどき、珍しく女優魂持っていて、オスカー取った後でも平気でいつでもどこでも脱ぐし、太るし、ほんと素晴らしい。そう思うのは、やっぱり美しいからでしょうか。はい、そうです。まちがいなく、美しさを差別していて、それはわたしの人生のコンセプトに外れています。で、そうそう、やっぱり痩せることが難しいのは人間の身体に限らないってことが言いたかったんです。特にシャーリーズ・セロンの隠れファンであることをカミングアウトするつもりじゃなかった。でもやっぱり歳が進んでくると、さすがの元モデルでもウエストの肉を取るのって難しくなってくるんだなっ、て『The Burning Plain』の冒頭の全裸(だったと記憶している)シーンで思いました。あの映画でもシャーリーズが裸になる必要性を感じなかったけど、今思えば、あれがジェニファー・ローレンスの出世作になったわけですよね。すみません、どうも好きな話になると急いでいることを忘れてしまって。「高速道路に乗るって言って、いきなりサービスエリアかい!」とお怒りの方、すみません、いまさらですが、お急ぎの方は最後のまとめだけ、さらっと読んでください。って、じつは次の文章ですが。
<まとめ>
サイズは90点。大きさを逆行させて、前モデルより小さくしたことは、ほんとうに素晴らしい開発努力だったと思います。ただ大きさは小さくなったけど、これまでのシリーズで最重量であることを言わないとフェアではないから10点マイナスです。


by bbbesdur | 2019-03-31 17:03 | camera