2012年 09月 04日
#596 沖縄の孫悟空
沖縄では雲がこんなに近い。だからかどうか、ときどき孫悟空を目撃する人物が現れて、彼らはセイダカウマリと呼ばれる。20年前、たまたまそんなひとりにぼくは自分の将来を占ってもらったことがあった。
ぼくには赤い龍がついていて、空から1冊の本が降りてくるといわれた。彼は国際通りの裏手にあるケーキ屋さんの2階に住んでいて、店は繁昌していた。
ぼくはそれから約10年後に幸運にも1冊の本を著すことができた。もうすこしだけ将来のことも訊いておけば良かったともおもったが、たとえば2冊目の本が舞い降りてくる、と知ったところで、なにもしなくて良いはずもなく、結局、やるべきことをやらなくてはならないことに変わりはなく、ラクが出来ないなら将来なんて知る必要はない。孫悟空でもドラえもんでもないぼくは、地に足をつけて一歩一歩進むことしか出来ないのだから。
with RX100 那覇 波の上ビーチ 2012/8