2012年 01月 29日
#539 OM-Dの噂に関するsyuziicoさんからのコメント
いい加減さと背信、背徳をモットーとする当blogには珍しい、とっても真剣な内容のコメントをsyuziicoさんからいただきました。ありがとうございます。
syuziicoさん、エラい! まずはなによりも、ここにもコアなオリンパス・ファンがいたんだなあ、ってかんじいりました。じっさい syuziicoさんのように岩合さんを引き合いに出してまで、E-3を(フォーサーズを)擁護するファンの気持ちをオリンパスがどうかんじて、どう進んでゆこうとしているのかが、ぼくにはまるで見えないから、あのような記事にしたんです。だって、かつて三悪っていっていながらまるで正反対のE-3を出し、E-3を出しながら、いまやフォーサーズは開店休業なんだから。
syuziicoさんのぼくの記事に対するコメントは、ひと言でいうと「このままフォーサーズを止めてもらっては困る」というメッセージなのですが、そのコメントを読んでかんがえるべきは、ぼくではなくてオリンパスです。
オリンパスと同規模の精密機器メーカーで30年間営業をやってきたぼくが経営的な視点で見ると、オリンパスが今後フォーサーズをつづければつづけるだけ、カメラ事業の採算性は悪化します。すでにフォーサーズ事業を立て直すには遅すぎます。 必死で軌道に乗せようとしているマイクロの方への悪影響は必至で、現在瀕死状態のオリンパスの体力でふたつのマウントへ事業展開するのは、ほとんどブラック・ジョークでしかありません。このままではオリンパスのカメラ事業そのものが潰えます。いまどきの企業って、おおきければおおきいほど潰れるときは、あっという間なんです。
で、ぼくは気が短いファンだから「早いところ終結宣言して、マイクロに集中してくれ!」といい、syuziicoさんは「時期尚早だ」と、いいます。どちらもオリンパス・ファンならではの発言であって、発言内容はちがっても、根っこはおなじです。で、じっさい宣言しても、しなくても、現実的にオリンパスはフォーサーズに関しては、ほとんどなにもしていないのが現状だから、なにも変わらないんです。
問題はそんなオリンパスの中途半端な姿勢なんです。ことに悪女と気づかず付き合いつづけて未来を夢見るsyuziicoさんのようなファンの意見を聞くと、老婆心ながら「ホント、あんたたち、こんなに純朴で素晴らしいファンをないがしろにするのもいいかげんにしなさい!」っていいたくなっちゃうんです。
with FujiFilm X10 2012/1