2011年 12月 09日
#506 FACE BOOKが日本のオジさんを変えている
昨日、たくさんの友人から誕生祝いの言葉をもらった。大半が男性だった。こんなことは生まれて初めてのことで、世の中変わったなあ、と強くかんじた。じつは変わったのは世の中の仕掛けで、友人の誕生日が近づくとFACE BOOKがちゃんと知らせてくれるのだ。
これまでぼくは、かなり親しい友人であっても、相手が男の場合は誕生日なんて気にしてこなかった。男同士で誕生日を祝い合うのって、なんだか気持ち悪い気がしていたのだ。誕生日パーティーは女性たちのイベントだとおもっていた。しかし、今年、FACE BOOKに登録しているぼくの男友達は盛大に、「お誕生日、おめでとう!」といってくれて、それがじつはそれほど悪い気分でもないことを知ったのである。
この事実をもってして短絡的に男性の女性化と解釈するわけにはいかない。どちらかというと、ぼくはシステムが人の行動を変えているとおもう。誕生日を祝う風習は全世界共通のものであっても、FACE BOOKは明らかに、誕生日を迎える友人にメッセージを送る行為をプッシュする機能を果たしている。目には見えないけれども、日本の男たちを変えているのだ。クリスチャンでもない人間が、なぜかクリスマスを祝うという、奇妙な文化移入が行われたように、いまFACE BOOKは日本のオジさんたちの行動を変えているのだ。
with GRD3 2011/6 那覇