2011年 08月 12日
#450 アブラゼミの駆け落ち
陽のあるうちに帰ってきたら、裏の廃道はアブラゼミの大合唱で、そのなかに一匹のミンミンゼミが混ざっていて、まだいるなアイツ、とおもっていたら、唐突にツクツクボウシが鳴き出した。いつもの年より早いんじゃないか?
そうおもって、帰宅してから昨年の記録を見ると、8月14日がツクツクボウシの初鳴きとあって、ちょっとだけ早い。で、一昨年はとさらに遡ったら、まるっきり記録が残っておらず、そういえば仕事に明け暮れた年で、記録をつける気力が失せるほど忙しかったことをおもいだし、おもいだしただけでくたびれた。気を取り直して、さらにその前の年を見ると、8月18日が初鳴き、さらに前年(2007年)を見ると8月12日で今年とおなじで、2006年を見ると8月13日だ。で、ここまでしか記録がない。というのも、ぼくはMACのカレンダーiCALを日記代わりにしていて、WINDOWS機からMACに転向したのが2006年の12月だったのだ( iCALはジャンル別に色分けできるからわかりやすい。天候、自然に関する記録は薄いブルーで、フライフィッシングはオレンジで、沖縄関連が黄緑で、読書の感想はグレーで、カメラや写真が黄土色で、というように決めている)。
いずれにしてもこの地域でツクツクボウシが鳴き出すのはお盆前後であり、晩夏の使者であることはまちがいない。今日の東京は35度前後で、オフィスのなかも、電車のなかも、地下道も、駅構内も、ありとあらゆるところがうだるように暑く、不快というよりは、このままでは身体が危ないという気がした。はやいところツクツクボウシがたくさん鳴くようになって欲しいものだが、いまはまだ、か弱い鳴声を消し去るように真夏の住人アブラゼミが狂乱したように鳴きまくっている。樹上はテリトリー争いが厳しいらしく、駆け落ちしてきた若い二匹が路上で堂々と愛を交わしていた。
with GRD3 2011/8 自宅裏の廃道