便宜的に生きる

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 女の子がいつから女になるのか知らないけれども、すくなくともぼくが男の子の頃は女はみんな女の子だった。女の子というのはじつにやっかいな存在で、なにかにつけて男の子に食ってかかるものだ。小学6年生だったぼくに、隣の席の小林さんは「咳をするときは口に手をやるものよ」とか「y.b君、上履きが汚いから、こんどの週末には家に持って帰ってお母さんに洗ってもらいなさいよ」などといった。小林さんは自分の母親を無意識のうちにコピーしていたのだろうけども、きっと女の子はそうやって女になってゆくのだ。そういえばバス停前のちいさな書店でハレンチ学園を立ち読みしていたぼくを見つけて、大隈先生にいいつけたのも小林さんだ。きっとぼくが男になるのがいやだったんだ。免疫学の世界では、地球に先に登場した女が、生殖の都合でペニスを持った男を作りだしたというのが定説だそうで、ともかく男は便宜的にこの世に現れたらしい。自分たちの都合で作り上げた男という性を本能的にどこか小馬鹿にしているのが女の子で、創り出したものの、性の怪物がなにをするかわからなくて怖れているのが女だ。きっとそうなのだ。
 with GRDII 2009/2/2撮影
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# by bbbesdur | 2009-02-02 23:32 | around tokyo

春の斥候

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 今日の風は強く冷たかったけれども、微かに春の匂いが混ざっていた。花壇のアネモネとクロッカスもすっーと伸びた。チューリップも土から芽を出した。春は一歩一歩前進している。ぼくも季節がやってくる方を向いて歩こう。
 with GRDⅡ 2009/1/6撮影(他のexcite blogの記事で今日知ったばかりの「poladroid」というアプリケーションを試してみました)。
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# by bbbesdur | 2009-02-01 23:59 | around tokyo

#8 どしゃぶりの年齢

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 六本木の中華料理店で同期入社の集まりがあった。入社以来初めてのことだ。毎日オフィスで見る男もいるし、28年ぶりに見る顔もあった。会社を辞めたMもやってきた。23年前、Mの送別会の晩、流れ流れているうちに、たまたまふたりになって新宿2丁目に行った。明け方の丸ノ内線の車内で缶ビールを飲んだ。「がんばれよ」「オマエもな」といい合って別れた。その晩以来いちども会うことのなかったMと昨日会って、流れ流れて、やっぱりなぜかふたりが残って、そして新宿2丁目に行った。どしゃぶりのなかを、さらにゴールデン街に流れた。明け方の新宿にはたくさんの人がいた。大半は若者だった。丸の内線で缶ビールを飲んでいた、あのときのぼくらのような。
 with GRDII 2009/1/31撮影
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# by bbbesdur | 2009-01-31 21:05 | around tokyo