2009年 12月 29日
#263 デジタルカメラマンは電脳鹿の夢を見るか
すこし前までは(たぶん4、5年くらい前)こういった観光地での記念撮影用に使われるのは富士フィルムの中判カメラと決まっていた。ところがいまはデジタル一眼レフで、宮島のローカルプロは三脚に取り付けたバーにキャノンを2台並べて撮っていた。好きだったんだけどなあ、あの薄いボディのおおきなカメラ。モデル名もわすれちゃったけど。レンズも固定でたしかワイドと標準のふたつモデルがあったはずだ。
しかし宮島の記念撮影チームの手際のいいことったら。画面に定番の鹿が必要だから「ほらほら、こっちだよ、こっち」といったかんじで餌を片手に観光客の前に誘導すると、なぜか鹿もしばし静止してポーズを取り、その途端に「ハイ・チーズ」で「パシャッ」っとやる。デジタルになってこういった仕事はだれでもできるようになった、とおもっていたけど撮影はともかく、鹿の誘導にはかなりの年季が必要に見えた。こればかりはデジタル技術では無理だ。
with E-420 ED 9−18mm 4-5.6 2009/12/23撮影 宮島