#203 翌朝に見たもの

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 昨日の夕刻、ぼくはキャンプ・レスターにある米海軍病院にいた。翌日の仕事について話していた水兵のトランシーバーが鳴り、彼はぼくに「急患だ」といいのこすなり、駆け出していった。廊下には、いままさに救急の患者が運ばれてくる、という緊迫感が満ちていた。その空気のなかには沈痛なムードが含まれていた。救急用の出入口が慌ただしくなったが、ぼくのいる場所からはなにが起こっているのか見ることができなかった。
 今日の朝一番で、ふたたび病院にやってきたぼくが見たのは、裏の搬送口から運ばれてゆく白布に覆われた大小ふたつの柩だった。親子なのだ、きっと。ぼくはふたりに起こったあらゆる可能性におもいを巡らせた。
 ふたりを乗せた車が出てゆき、ぼくはそのおなじ場所に、その朝一番で予定していた機械搬入のトラックを誘導した。
 with GRD3 2009/9/23撮影 キャンプ・レスター
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by bbbesdur | 2009-09-23 23:12 | okinawa