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便宜的に生きる

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 女の子がいつから女になるのか知らないけれども、すくなくともぼくが男の子の頃は女はみんな女の子だった。女の子というのはじつにやっかいな存在で、なにかにつけて男の子に食ってかかるものだ。小学6年生だったぼくに、隣の席の小林さんは「咳をするときは口に手をやるものよ」とか「y.b君、上履きが汚いから、こんどの週末には家に持って帰ってお母さんに洗ってもらいなさいよ」などといった。小林さんは自分の母親を無意識のうちにコピーしていたのだろうけども、きっと女の子はそうやって女になってゆくのだ。そういえばバス停前のちいさな書店でハレンチ学園を立ち読みしていたぼくを見つけて、大隈先生にいいつけたのも小林さんだ。きっとぼくが男になるのがいやだったんだ。免疫学の世界では、地球に先に登場した女が、生殖の都合でペニスを持った男を作りだしたというのが定説だそうで、ともかく男は便宜的にこの世に現れたらしい。自分たちの都合で作り上げた男という性を本能的にどこか小馬鹿にしているのが女の子で、創り出したものの、性の怪物がなにをするかわからなくて怖れているのが女だ。きっとそうなのだ。
 with GRDII 2009/2/2撮影
by bbbesdur | 2009-02-02 23:32 | around tokyo