#676 痔の話 第2回

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 医師からはしばらくお酒は控えるようにと指示されたが、翌週は沖縄出張だった。お酒なしの沖縄出張はムリなのだった。だから飲んだ。それも必要以上に飲んでしまった。帰京する前の晩、仲間と国際通りから海側に向かう路地沿いにある海鮮ワイン居酒屋とでも呼ぶべき店に行って、飲み放題のワインを飲んだ。飲み放題のワインにロクなものがないのはこの世の常識だ。しかし沖縄では酒の種類や店にこだわらないのがぼくの信条なのである。沖縄では何にせよ、こだわるという行為そのものに、どこか行き過ぎの感が付きまとうからだ。そもそも「こだわらないのが信条」なんて言っていること自体がひとつのこだわりであって、早い話がぼくは沖縄を愛しているけれども、絶対にうちなーんちゅにはなれない種類の男なのだ。というふうに、いつものように沖縄について語り始めると、この一年後の現在にいつになっても辿り着かない。ともかくこだわりやら何やらを一切省略して一言で言えば「飲み過ぎた」のである。いやあ、じつにすっきりとした表現ではないか。で、どうなったかというと、翌朝、お尻の中心が痛くなったのだ。それもいますぐ病院に行きたいとおもうくらいに。夕方のフライトを午前の便に変更し、飛行機のなかでお尻をずらしつつ痛みをうっちゃり、羽田から会社に戻らず、病院へ直行した。指示を守らずお酒を飲んだら腫れたと正直に医師に告げると、想像とは真逆に「腫れましたか!」と明らかに喜んでいるのだった。診察台に移っても「いやあ、ぷっくり腫れてますね。痛いでしょう」とやっぱりどこか嬉しそうな声音で語りかけて来るのだった。医師が喜んだのは、患部が腫れ上がって、場所の特定が出来たかららしかった。ここまで腫れると、切るしか方法がないが、いいか、と聞くから、これが噂の日帰り手術かとおもい、「やってください」と答えた。つづきはまた近々書きます。

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by bbbesdur | 2017-02-22 09:26 | health care