#628 フジヤマ、ニ、ノボレ(Fuji Film X-E1ファースト・インプレッション)

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 Fuji Film X-E1を使い始めた。一目惚れで買ったカメラではないから、さしたる思い入れもなく、箱を開けるのも億劫だった。そもそもこの手のカメラはぼくには必要ではない。スナップ写真はコンパクトカメラじゃないとダメであることがX10でわかったし、魚釣り用には防塵防滴のE-M5があるし、いざというときのためにはD800がある。
 ぼくの3種の神器というか、 カメラワルツというか、いやいや、どちらかというと使用者のせいで、ずっこけトリオになりがちな機材編成はRX100、E-M5(レンズ5本)、D800(レンズ3本)で今のところ完成しているのである。
 というところに落ち着いているのも、非常時体制下ともいうべき個人的経済破綻状況があるからで、日頃ヨドバシやビックに立ち寄ってカメラを触っても「欲しがりません、買うまでは」と唱えて欲望に身を任せる衝動を抑え込んでいる。
 にもかかわらず、ぼくは去る12月8日、誕生日に浮かれる自分の一瞬の隙を突いてX-E1を買ってしまった。ワレ、キシュウニ、セイコウセリ、やっぱり、贅沢は素敵だ。
 ぼくの場合、過去の経験からいって、買った直後はどうしてもアバタもエクボ状態に陥りがちだ。だからレビューを書くのは気持ちが落ち着いてからにしよう、と反省して、先日、約半年使用したE-M5とRX100のレビューをした。 今回は惚れて手に入れたわけではないので、まあそれほど目に狂いはでないと思うけど、まあ本格的なレビュー(といっても、ぼくの場合、文章の長さだけが本格的なわけだけど)はしばらく使ってからにしたい。で、今回は2、3日使ってみての印象を完結に記してみたい。X-E1をひと言でいうと、
①トロくて、
②操作しにくい、けれども、
③画がとっても、とっても、とっても素敵な
 カメラである。
 悩ましい3拍子が揃った、じつに富士フイルムらしさ満載のカメラである。
①のトロさはEVFカメラ特有のもので、富士に限ったことではないけれども、オリンパスのカメラに比べると遅い。3拍子的にいえば本場ウイーンで演奏されるウインナーワルツの1拍目と2拍目の間がオリンパスのE-M5で、2拍目と3拍目の間が富士のX-E1である。独特の間が空くじつに典雅な間の取り方で、おもわずのんびり撮影したくなる、はずがないでしょ、フジちゃんってば!
②のなかでも最低最悪の部分はフォーカスの位置を移動させるのに、左下のボタンを押さないとならない点であって、こればかりはX100の発売の瞬間からユーザーからの声が届いているだろうに、フジはどこ吹く風かとユーザー・ムシを決め込んでいる。ほんとうに頑固なメーカーで、困ったものだ。ファンクション・ボタンや十字ボタンのどれかに振り分けられるようにすればいいだけなのに、まるで知らんぷりである。天皇による絶対君主制の弊害である。社長は社員の出張報告書を念入りに読むのヤメて、すこしでも多くの読者の声を読むべし!
③このカメラはこと画については官能的でさえあります。ベルビア・モードで赤が周囲にすこし滲むところですら欠点ではなく、セクシーっておもわせる技がある。ホント、フジサン、あんたやっぱダテにフィルムやってきたわけじゃないよね。この点に関しては脱帽です。精細感にスーパーモデル的なムリしたところがなくて、美しい女優のようです。
 しかし、フジくん、どうして三位一体を目指さないの? 
  with X-E1 18-55/2.8-4 近所 (Velviaモード 写真をクリックすると大きくなります)
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by bbbesdur | 2012-12-22 23:17 | camera