#483 Fujifilm X10とRicoh GRD3の比較 その1

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 今回はGRD3との比較をしてみる。2年前に発売された機種と最新機種との比較はフェアじゃない。フェアじゃないのに、ほとんど互角に渡り合うGRD3はエラい、とまずは長年の相棒のために前置きをしておきたい。ほんとうはGRD4と比較したいけれども、2台同時に買うわけにはいかない。水没したカメラの保険金は、 日に日に目減りしてゆくとはいえ、 いまだ懐にある。カメラに投資すべき資金がある、という生まれてこの方遭遇したことのない状態に、日夜、うち震えるような喜びを味わいつつ、ネットでカメラの最新情報を仕入れては、グラス片手に秋の夜長を愉しんでいるわけで、買ってしまうなんて、もったいない。そもそも買い物の愉しみは、どれが、あるいはどちらが、より良いかを決めるプロセスのなかにこそあって、どちらも同時に買ってしまうなんてもったいないことは決してやってはいけない、もったいないのはお金ではなくて、すべからく快楽の核心はプロセスにあって……、GRD4は来年のお愉しみに取っておけばいいのだし……といったことを語りつづけるとレビューも終わらなくなるので……、そうだなあ……、まずは操作手順どおり、起動の比較から始めようか。
 ヨーイ、ドン! で2機種同時にスイッチを入れる。
 富士フィルムX10の方が速い。しかしこれはレンズキャップを外した状態での比較である。ガンマンの対決でいえば、ホルスターから拳銃を抜いた状態で比較しているわけで、ズルいようだが、じっさい昨日も書いたが、GRDとX10は想定されているだろうカメラの携行方法がちがう。RicohのGRDはジーンズのポケットに入るように、というコンセプトで薄く仕上げてあり、一方のX10はライカ風に首からぶら下げることを前提としている。キャップをしないまま首からぶら下げたカメラのズームリングを回して起動させるという手順は、案外気持ちのいいものである。一方、GRD3のレンズが繰り出てくるときのジーという安っぽい機械音はいつまで経っても慣れないし、好きになれない。
 2機種とも残念なことには、レンズを向けた先が極端に明るかったり、暗かったりすると、起動そのものは速くても、AEが遅くなる。これはぼくのようなスナップ・シューターにとってはかなり気になるマイナスポイントだ。GRD4がこの点で、どんな具合なのかとても気になる。ぼくは上着のポケットから取り出しつつ、すでに人差し指は電源ボタンに触れている速写スタイルが好きのだ。
 with GRD3 2011/11(赤いレリーズ・ボタンはライカ・コンプレックスの証である、と自己分析しているのです)
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by bbbesdur | 2011-11-06 00:24 | camera