#410 花粉太り

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 毎年のゴールデンウィークのぼくのささやかな目標がダイエットで、あんまり当たり前すぎて、おもしろくもなんともない。しかし春に太るのはぼくの責任ではなく、杉花粉のせいなのである。
 初夏から秋にかけては釣りやらなにやら(というか、はっきりと釣りだけ)で、外に出て身体をうごかすことがおおい。したがって体重は安定する。冬は出張以外はほとんど家に籠りっきりだから、身体が鈍るし、正月休みには自動的に太る。だから寒風に負けずに散歩をする。1時間、北風を受けて外にいるのは楽じゃない。冬は意志が必要な季節なのだ。
 しかし2月中旬になれば、ぼくの鼻と喉は敏感に花粉の到来を察知する。マスクをして散歩なんてできないし、身体が花粉だらけになると部屋が汚染される。2月は寒さのピークだ。花粉さえなければ、強靭な意志が北風を克服できるはずなのだが、ぼくは花粉を理由にじつにあっさりと散歩をやめる。そしてそのまま梅や桜がやってきて、写真のような里桜が咲き終わったゴールデンウィークに、ようやく東京の花粉禍は終息を迎える。
 問題は3ヵ月間で花粉太りした身体をどう、元にもどすかであるが、花粉がなくなったからといって、身体は「よっしゃー!」と気軽にうごいてはくれない。花粉はぼくを太らすだけでなく、あの強靭な意志をもぐずつかせてしまうらしい。たったの1時間、うららかな春の陽射しを浴びて歩くことが面倒で仕方がないのだ。せっかくの休みなんだから、精神と同時に身体も休ませないと、なんておもいたがる自分がいて困る。
 ゴールデンウィークは軟弱な身体と薄弱な意志を鍛え直す絶好の機会だが、ときどき花粉が懐かしくなることもある。
 with GRD3 2011/4
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by bbbesdur | 2011-05-01 12:55 | around tokyo